禁煙治療の流れ
通常は12週間、合計5回程度の通院で進めていくプログラムです。
- 初回：診察、依存度テスト、禁煙開始日の決定
- 2回目（2週前後）：禁煙状況の確認、副作用や離脱症状のチェック
- 3回目（4週前後）：生活習慣の調整、つらい時間帯の対策
- 4回目（8週前後）：体重・血圧などの経過確認、継続のサポート
- 5回目（12週前後）：禁煙の定着確認、今後のフォロー
※来院スケジュールは、体調やご都合にあわせて調整する場合があります。
禁煙治療（タバコ外来）
当院では、禁煙を希望される方に対して、保険診療による禁煙治療を行っています。
「一人ではなかなかやめられない」という方も、医師と一緒に計画的に禁煙を進めていきましょう。
保険診療で禁煙治療を受けるための条件
以下のすべてを満たしている場合、健康保険を使って禁煙治療を受けることができます。
- ニコチン依存症に係るスクリーニングテストで「ニコチン依存症」と診断される
- 35歳以上の方は、1日の喫煙本数 × 喫煙年数が200以上である
- 直ちに禁煙を開始することを希望し、禁煙治療を受けることに文書で同意できる
- 初めて禁煙治療を受ける、または前回の禁煙治療開始から1年以上経過している
ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト
次の10項目のうち、5つ以上当てはまる場合はニコチン依存症と診断されます。
- 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くたばこを吸ってしまうことがある。
- 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがある。
- 禁煙したり、本数を減らそうとしたときに、タバコが欲しくてたまらなくなることがあった。
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禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかの症状があった。
イライラ、神経質、落ち着かない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、 脈がおそい、手の震え、食欲増加、体重増加 - 上記の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがあった。
- 重い病気にかかったときに、タバコは良くないと分かっているのに吸うことがあった。
- タバコのために自分に健康問題が起きていると分かっていても吸うことがあった。
- タバコのために精神的な問題（神経質、不安、抑うつなど）が起きていると分かっていても吸うことがあった。
- 自分はタバコに依存していると感じたことがあった。
- タバコが吸えないような仕事や付き合いを避けることが何度かあった。
治療に用いるお薬について
禁煙治療では、貼り薬（ニコチンパッチ）や 内服薬などを用いることがあります。
- 現在服用中のお薬との飲み合わせを確認したうえで処方します。
- 副作用の有無を診察のたびに確認し、必要に応じて調整します。
- お薬を使わない禁煙方法についてもご相談いただけます。
※薬剤の種類は、流通状況やガイドラインの変更などにより適宜見直されます。
受診をおすすめしたい方
- これまで何度も自己流で禁煙を試みたが、うまく続かなかった
- 健康診断で「禁煙をすすめます」と言われている
- 心臓・血管・呼吸器の病気を指摘されている、または家族に多い
- 家族や周囲の人の受動喫煙が気になっている
「今度こそやめたい」と思われたときが、治療を始める良いタイミングです。
まずは通常の診察と同じようにご来院いただき、医師にご相談ください。